切り花を長持ちさせるヒント
せっかく買い求めた花なのに、つぼみが開く前にグッタリ…
美しく活けたのに、あっという間にシナシナに…
通常、切り花の寿命は、春秋なら1週間~10日、夏なら4~5日、
冬なら10日~2週間程もつはず
でも、切り花をそんな長い間楽しんだことがない!
という人はきっと少なくないだろう
花を長持ちさせるコツや技は数々ありますが、
花の「水揚げ」と「水切り」についてきちんと理解していないと、
せっかくの技やコツも役に立ちませんよ
「水切り」とは、数ある「水揚げ」の方法の中で、
最も基本となる方法なのでこの記事で紹介します
植物が弱ってしまう大半の原因は、水不足です
水不足は、葉や花から(そのほとんどは葉から)水分が蒸発し、
水分の供給が追いついていないことから生じているのです。
通常の植物は、根から水分を吸い上げますが、
切り花は、切り口から上部に向かって水を吸い上げます
切り口の状態が悪いと、花材は水分を十分に吸い上げることが
出来なくなるので、蒸発だけが進み“水不足”となって弱ってしまうことに。
切り花がきちんと水分を吸い上げることが出来ず、
花首が下を向いたり、グッタリしてしまった状態のことを、
“水が下がった”という
この状態を解消してあげることが、
切り花の寿命を伸ばす一番のポイント!
まず第一に抑えなくてはならないことは、
水を吸い上げる入口である“切り口”を綺麗に整えてあげることです
切り口をきちんと広げ整えてあげれば、
水を十分に吸い上げることができます。
「水切り」する上で押さえないければならない要点は、
1.水中で切る、2.スパッと切る、3.斜めに切る、ことです
もし水中で切ることが不可能な場合は、切ったら直ちに水につけましょう
植物の茎には、水を吸い上げるための
「導管/道管(どうかん)」というものが伸びているので
切る時、この導管を潰さないことが大切ですよ。
「水切り」する時は、切れ味の良いハサミで、
スッパリと切りましょう!
切れ味の悪いハサミを用いると導管が潰れて、
花材が上手く水を吸い上げることができませんよ
斜めに切れば、切り口の断面積が広がり、
それだけ水の吸い込みがよくなります!
直角に切るよりも、斜めに切った方が導管を潰さずスッパリと綺麗に切れますよ!
ぜひ参考にして、切り花を長持ちさせましょう!!